愛媛県西条市のツバキ愛好家が丹精した一輪挿しや鉢物などを披露する「椿一輪展」が5日、西条市小松町新屋敷の椿交流館と石鎚山ハイウェイオアシス館で始まった。市内外から多くのファンが訪れ、色とりどりのかれんな姿に目を細めた。6日午後3時まで。
 ツバキは旧小松町の町花で、藩政時代から栽培の歴史が残る。展示会はツバキのまちづくりや無名品種の発掘を目指し、小松町老人クラブ連合会が1989年に始め、現在は市内の愛好家26人でつくる「愛媛・小松つばき会」が開催している。
 会場には、桃紅色で八重咲きの大輪が特徴の「石鎚」や純白のりんとした花を咲かせる「篤山椿」、旧石根村長の菅吉暉さん(故人)方のコレクションなど約200種の一輪挿しや鉢物を展示。来場者は「これは見事じゃ」「すごいかわいい」などと談笑しながら観賞した。